世界のトップアスリートたちが実践する「8つのメンタルスキル」をマンガで解説。
「まさか」の事態にも負けない、前向きで強い心を育てるメソッドが学べます。
「はじめに」より
この本は、2020年夏に東京オリンピックが開催されることを前提に、発行の準備を進めてきたものです。
金メダルを目指すアスリートとコーチを主人公とするマンガを通じて、メンタルトレーニングについて学んでもらう入門書です。
しかし最後の仕上げにさしかかったとき、新型コロナウイルスの世界的大流行によって、東京オリンピックの延期が決まりました。
「まさか」の出来事でしたが、私たちは予定通り、この本を発行することにしました。
この本のテーマである「メンタル」は、前例のない事態に直面したときに問われるものであり、
今こそ学んでほしい内容だと考えたからです。
自分が望まない状況が生じたときに、自分を律し、最善の行動を取ることができるかどうか。
それはいつか大差となって結果に表れます。
[原田式メンタルトレーニング 8つのスキル]
(1)目的・目標設定
「どうなりたいか」「なぜそうしたいか」を具体的に設定し、自分の中からやる気を引き出す
(2)セルフコントロール
緊張感やプレッシャーをはねのける「リラクゼーション」と、気持ちを一瞬にして高める「サイキングアップ」
(3)イメージトレーニング
頭の中で未来を想定し、起こり得る状況を鮮明にシミュレーションする
(4)集中力
自分でコントロールできることとできないことを分け、できることに集中する。自分なりのルールやルーティンを定め、習慣化する
(5)プラス思考(パフォーマンスの方程式)
困難に直面したときでも、視点を切り替えてプラスに捉える。常にご機嫌な心の状態を意識して行動する
(6)セルフトーク
前向きな言葉を自分に投げかけ、モチベーションや自信を高める。自分の思考のクセに気づき、積極的な思考から行動を導き出す
(7)コミュニケーション(ストローク)
チームメイトと良好な関係を築くため、日ごろから互いに「心の栄養」を与え合う。目的・目標達成のために助け合える仲間を育成しておく
(8)予測と準備
「嫌なこと」も含めて「起こり得ること」を予測し、万全の対策を取っておく
[ストーリー]
陸上男子400メートルリレーの金メダルを目指す、高校生スプリンターたちの夏合宿。
才能を秘めた選手が全国から集められたが、初日からケンカが始まる。
しかし「勝利の女神」と称えられるメンタルコーチ・ゆりかの指導が始まり、
高校生たちは「心」=「気持ち・感情」に目を向けることの大切さを学んでいく。
そして東京オリンピックの延
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