ラマレラ 最後のクジラの民

ラマレラ 最後のクジラの民

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出版社
NHK出版
著者名
ダグ・ボック・クラーク , 上原裕美子
価格
3,300円(本体3,000円+税)
発行年月
2020年5月
判型
四六判
ISBN
9784140818190

勇魚(いさな)と呼ばれた海の王者クジラに挑む繊細かつ豪胆な海人の闘いに圧倒された。
喝采と感動の熱い涙がとまらない──椎名誠

世界で唯一、伝統捕鯨に生きるラマレラの民は手銛1本で巨獣に挑む。
近代化の波が押し寄せるなか、祖先から引き継いできた暮らしを守るべきか、
変化を受け入れるべきか、村人たちの心は揺れる。
銛打ちに憧れる若者ジョン、もっと教育を受けたいと願う妹のイーカ、
誇り高い村一番の銛打ちイグナシウス、都会生活を夢見る息子のベン……
それぞれのドラマを通して、存続の危機にある希少文化の“いま”を生き生きと描く。
圧倒的な迫力のクジラ狩りと、村人の心の葛藤が丹念に描写された貴重なルポル
タージュ。「ニューヨーク・タイムズ」紙ベスト100冊選出。

【レビュー】
●臨場感あふれる緻密なルポルタージュ。第一級の文芸小説のような風格と見事なジャーナリズムが結実したストーリー。読後は、クジラの民のよりよい未来を願う気持ちになる。──「ニューヨーク・タイムズ」紙
●じつに読みやすく、共感を覚えずにいられない作品。発展途上地域での近代化への強い誘惑と、そのなかで大切な文化が失われつつある危機感について述べられた考察が非常に深い。――「パブリッシャーズ・ウィークリー」誌
●読者はこの村の生活にどっぷり浸かり、村人たちの直面する究極の選択までも、わがことのように身近に感じられる。――「サンフランシスコ・クロニクル」紙
●著者の取材対象への共感と情熱は本物だ。インドネシア語とラマレラ語を習得して信頼関係を育み、物語のなかに完全に溶け込んで自分の存在すら感じさせない。――「アウトサイド」誌


【目次】
プロローグ 見習い修業
第1部 1994年~2014年
第1章 漂流
第2章 クジラの骨を遊び場として
第3章 クジラ乞いの儀式
第4章 村の団結が戻る
第5章 父の教え
第6章 笑う娘
第7章 ラマファの作法
第2部 2015年
第8章 新しい一年
第9章 自分の道は自分で
第10章 結婚式
第11章 人生の嵐に揉まれしときも
第3部 2016年
第12章 ケナプカ号が生まれ変わる
第13章 海獣との対峙
エピローグ

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