"妊娠、月経、身振り、ハラスメント、トランスジェンダー、カミングアウト、女らしさ/男らしさ、人種差別、障害、老い
この世界に生きるということはどのような経験なのか?
ボーヴォワール、メルロ=ポンティといった哲学者の議論を拡張しつつ、当事者たちの経験の記述から様々なテーマに接近し、「当たり前」と「規範」の問い直しを試みる。
フェミニスト現象学に関係する論文や海外文献も紹介した文献案内も巻末に収めた、充実の入門書。
■編者紹介
川崎唯史(かわさき・ただし)
熊本大学大学院生命科学研究部助教。
専門は、メルロ=ポンティ、現象学、医療倫理。
主著に「『ヒューマニズムとテロル──共産主義の問題に関する試論』──道徳と政治の突き合わせ」(松葉祥一・本郷均・廣瀬浩司編『メルロ=ポンティ読本』, 法政大学出版局, 2018年)、「メルロ=ポンティにおける道徳論の試み」(『倫理学研究』48, 2018年)など。
中澤 瞳(なかざわ・ひとみ)
日本大学通信教育部准教授。
専門は哲学。
主著に「フェミニスト現象学から考える男女共同参画」(『理想』695, 2015年)、「フェミニズムとメルロ=ポンティ――規範を生きる身体の経験」(松葉祥一・本郷均・廣瀬浩司編『メルロ=ポンティ読本』, 法政大学出版局, 2018年)、「山戸作品における身体――メルロ=ポンティの哲学を糸口に」(『ユリイカ』51(12), 2019年)。
宮原 優(みやはら・ゆう)
専門は現象学、哲学。
主著に「月経について語ることの困難――身体についての通念が女性の社会参画にもたらす問題点」(『理想』695,2015年)、「不妊治療に見られる経験の構造――「期待」という人間の在り方」(『UTCP Uehiro Bokklet』12, 2017年)、「見られるものとしての身体――サルトルの現実とメルロ=ポンティの希望」(『現象学年報』27, 2011年)。
稲原美苗(いなはら・みなえ)
神戸大学大学院人間発達環境学研究科准教授。
専門は現象学、ジェンダー論、臨床哲学。
主著に“Disability and Ambiguities: Technological Support in a Disaster Context” (Galvin, K. T.(ed.)Routledge Handbook of Well-Being, Routledge, 2018)、「障害とスティグマ――嫌悪感から人間愛へ」(『思想』1118, 2017年)、Abject Love: Undoing the Boundaries of Physical Disability(VDM Verlag, 2009)など。
装幀=南 琢也
装画=浦郷仁子"
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