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「医は仁術なり」を体現した男――生誕190年記念
下総の農民の子に生まれながら、佐倉順天堂に学んで医師として頭角を現し、阿波徳島藩の典医、海軍軍医に抜擢。しかし、惜しげもなくその地位を去り、ひとりの町医者として庶民や困窮した人びとへの医療に尽くす。さらに、「平等な社会」の実現を求め、不屈の精神によって北海道・陸別の極寒の原野の開拓に身を投じ、今もその地に名を残す無私の人、関寛斎(1830-1912)。
徳冨蘆花『みみずのたはこと』、司馬遼太郎『胡蝶の夢』でも取り上げられた関寛斎の波乱の生涯と、その生涯を貫いた信念を、多くの史資料および現地探訪に基づいて描いた決定版評伝。 ◎写真多数
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