こんぱるいろ、彼方

こんぱるいろ、彼方

取り寄せ不可

出版社
小学館
著者名
椰月美智子
価格
1,650円(本体1,500円+税)
発行年月
2020年5月
判型
四六判
ISBN
9784093865760

「ベトナム人? お母さんが?」

サラリーマンの夫と二人の子どもと暮らす真依子は、近所のスーパーの総菜売り場で働く主婦だ。職場でのいじめに腹を立てたり、思春期の息子・賢人に手を焼いたりしながらも、日々は慌ただしく過ぎていく。
大学生の娘・奈月が、夏休みに友人と海外旅行へ行くと言い出した。真依子は戸惑った。子どもたちに伝えていないことがあった。真依子は幼いころ、両親や兄姉とともにボートピープルとして日本に来た、ファン・レ・マイという名前のベトナム人だった。
真依子の母・春恵(スアン)は、ベトナム南部ニャチャンの比較的豊かな家庭に育ち、結婚をした。夫・義雄(フン)が南ベトナム側の将校だったため、戦後に体制の変わった国で生活することが難しくなったのだ。
奈月は、偶然にも一族の故郷ベトナムへ向かう。戦争の残酷さや人々の哀しみ、いまだに残る戦争の跡に触れ、その国で暮らす遠い親戚に出会う。自分のルーツである国に深く関心を持つようになった奈月の変化が、真依子たち家族に与えたものとは――?


【編集担当からのおすすめ情報】
野間児童文芸賞、坪田譲治文学賞をダブル受賞した『しずかな日々』、
累計約20万部のヒット作『るり姉』、
神奈川本大賞受賞の『明日の食卓』。
家族小説の気鋭が、ベトナムから来日した
ボートピープル一家のその後を描く意欲作です。

お気に入りカテゴリ

よく利用するジャンルを設定できます。

≫ 設定

カテゴリ

「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。

page top