駆け入りの寺

駆け入りの寺

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出版社
文藝春秋
著者名
澤田瞳子
価格
1,925円(本体1,750円+税)
発行年月
2020年4月
判型
四六判
ISBN
9784163911953

誰にだって、逃げ出したい時がある――
悩みを抱える人々が、駆込寺の門を叩く。


落飾した皇女が住持を務める比丘尼御所。
そのひとつである林丘寺では、前住持であり後水尾帝の皇女・元瑶と、
現住持である霊元帝の皇女・元秀を中心に、宮中と同じような生活が営まれていた。

四季折々の年中行事、歴代天皇の忌日法要を欠かさず行い、
出家の身でありながら、和歌管弦、琴棋書画を嗜む。
尼たちの平穏で優雅な暮らしのなかに、
ある日飛び込んできたのは「助けてほしい」と叫ぶ、若い娘だった――。

現世の苦しみから逃れた、その先にあるものとは何なのか。
雅やかで心に染み入る連作時代小説。

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