本書「データ駆動時代の情報リテラシー」では、パソコンを普段の学習や日常生活の場で活用しデータを分析・解釈する力を身につけることを目的としており、大きく以下の3つの内容を含んでいます。
【情報リテラシー】文書処理、表計算、プレゼンテーションに代表されるパソコン操作力とインターネット活用能力のことです。特に様々なメディアから情報を収集し、整理する力(インプットスキル)と、自らの考えを自らの言葉で発信する、情報発信力(アウトプットスキル)もここに含まれます。
【法的リテラシー】インターネットに代表される「ネットの世界」を「バーチャル」「サイバー」と呼び、対する「そうではない世界」を「リアル」「フィジカル」などと呼んで区別する傾向があります。しかしインターネットは間違いなく現実世界の一部であり、法律の適用対象です。情報技術の急激な発展により、従来の法律が想定していなかった新しい概念や社会の新しい問題点が生み出されている側面は否定できません。技術と情報倫理や法律との関係、あるいは技術の負の側面に対する想像力を養うことが重要です。
【データリテラシー】インターネットの情報源として、ニュースサイト、Wikipedia、まとめサイト、SNS、口コミなど様々なものがあります。また図書、テレビ、新聞、雑誌などの、インターネット以外の様々なメディアも重要な情報源です。ビッグデータ時代の今日では、センサや監視カメラが収集したデータ、ネットワークやソフトウェアの利用状況に関する記録など、機器が生み出すデータも多くなります。データリテラシーは、これらの多種多様な情報やデータを分析し、真偽を判断し、活用する能力です。また、プログラミングを学ぶことでより一層分析力を養うことができます。
「はじめに」から抜粋
よく利用するジャンルを設定できます。
「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。