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難波宮は国家機能が集約された日本初の宮城
大化改新は、645年に蘇我氏を倒した孝徳天皇らが大阪・難波で実施した国制の変革である。倭国の中央官制および国・評・五十戸という地方制度を一挙に導入し、中央集権的な統治に着手する。改新政府は、難波津を擁する5世紀以来の古代都市難波に遷都し、中国の都城をモデルに難波宮(難波長柄豊碕宮)を造り上げた。難波宮は、国の中枢機能を集約させた日本にはじめて誕生した宮城となった。
本書は、難波宮と大化改新を一体的にとらえることを試みた、大阪市立大学と大阪市博物館協会の共同研究による3回のシンポジウムをまとめたものである。難波宮と大化改新の最先端の研究成果がここにある。
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