取り寄せ不可
地味で冴えない“壁の花”を、
放蕩公爵がもてあそぶ――!
「キスをしたのは起こしてくれたお礼だ。魔が差した」
貴婦人の邸で話し相手をしているヘスターは、
美しい姉や妹とは違って、舞踏会ではいつも壁の花。
でもその日、“黒の公爵”とあだ名される、夫人の継息子
エイドリアンが帰還すると聞いて、少しそわそわしていた。
行く先々でスキャンダラスな出来事を巻き起こすという
放蕩者と悪名高き公爵は、くらくらするほど魅力的だったので、
ヘスターは夫人の忠告どおり、彼に近づかないことに決めた。
だがある日、ソファでうたたね中の公爵の苦しそうな声に気づいて
声をかけると――突然、唇を奪われてしまったのだ!
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