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放射線化学は,放射線と物質の相互作用を介して,そのエネルギーが物質に付与されて引き起こされる物理的,化学的な反応を理解する学問分野である.最もポピュラーな物質で生体の半分以上を占める水,水溶液に対する放射線作用の研究が進み,その反応過程は深く理解されている.研究はさらに,さまざまな放射線源や,水以外のガス,有機物,固体,高分子材料などの対象に広がっている.
また,放射線はさまざまな場で活用されている.医療では放射線を用いた診断や治療が,産業では放射線を用いた材料製造や,環境浄化の試みなどが行われている.一方で,過剰の放射線被ばくは身体に悪影響を与える.そのため,放射線の効果を理解しておくことは重要である.
放射線の利用や,放射線と同様に電離や励起の能力をもつ極端紫外線の応用は,工学の幅広い分野に及んでおり,本書の内容は,工学に携わる多くの学生にとって,有用なものとなっている.
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