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イギリス王室が追い続ける鉤十字の秘宝
その全てを手にした者がこの戦争の勝者となる--
第一次世界大戦下で失明したヒトラーの未来は、文字通り闇に閉ざされた。その姿は打ちひしがれた敗戦国のドイツそのものだった。だが、スワスティカの導きを得たヒトラーは視力の回復とともに己の使命を自覚。秘密結社<トゥーレ協会>の支援を受け、権力の階段を上りはじめる。ヨーロッパに血の文字で歴史を描く独裁者が覚醒のときを迎えたのだ。
ヒトラーの進撃を止めるには残る二つのスワスティカを手に入れるしかない。マローリーはロンドン塔に幽閉されたヘスに接見し、クロウリーの秘術を通じて手がかりを探ろうとするも、不発に終わる。しかし、トリスタンから情報が入り、ヒトラーとムッソリーニの会談が行われるヴェネツィアに第三のスワスティカがあることがわかる。マローリーは“水の都”でのスワスティカ獲得作戦に賭けるが、出発の二日前になって事態は急変。チャーチル首相の指令により、後方支援にまわされる。代わりに現場の指揮を執ることになったのは、海軍情報部のイアン・フレミングだった。
一方、アーネンエルベの一員としてヴェネツィアに乗り込んでいたトリスタンは、秘かに接触したロールからマローリーの不在と新たな作戦――ヒトラーとムッソリーニの暗殺計画を聞かされる。だが、たとえ二人の独裁者を排除できたとしても、“第二のヒトラー”が現れる可能性は排除できない。トリスタンは残された時間にすべてを賭して、スワスティカの獲得を決意する。
ヒトラーはいかにして最強の力を手にし、最凶の独裁者と化したのか?
秘められし歴史の謎に迫るメタ戦記ミステリ、シリーズ第二弾。
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