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山本巌漢方は何故分かりやすく、そして効くのか? 著者はその核心を自らの視点から総括したうえで、師・山本巌の訓えを受け継いで更に発展させていくために、そして自らの漢方医としての腕に磨きをかけるために、自由診療の臨床の場に身を置き、独自の漢方丸薬の創薬・製造と研究に過去25年間邁進してきている。
著者は独自処方の丸薬をはじめ生薬単味の丸薬を作り、様々な仮説のもとに臨床で使い試す。この作業を地道に繰り返すプロセスにおいて、これまで不明瞭であった生薬の本当の効能を知るに至り、より強力な独自の丸薬処方を創り上げている。これまでに96品目もの漢方丸薬を創って常備しているが、現在はその中の20品目ですべての難病患者に対峙しているという。そこに丸薬治療だからこそ得られた著者独自の生薬に対する見識の深さと臨床力を窺い知ることができる。
本書では得られた知見の一端を披露しながら師の訓えである科学的手法で漢方を解明するという考え方が如何に大切であるのか、本書を通じて次世代の漢方医に伝えようとしている。
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