暗やみの中で一人枕をぬらす夜は

暗やみの中で一人枕をぬらす夜は

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出版社
新泉社
著者名
ブッシュ孝子 , 若松英輔
価格
2,090円(本体1,900円+税)
発行年月
2020年4月
判型
四六判
ISBN
9784787720078

◎「朝日新聞」2020.7.19
《早世の詩人・ブッシュ孝子、死後半世紀経て全作品集 いま語りかける、魂のうた》

◎カニエ・ナハさん評(「読売新聞」2020.7.4)
《隔たりを越えて繋ぐ言葉》《詩人の真摯な声が、まるでいまイヤホンで、耳もとで囁かれたように間近に聞こえる》

◎藤井佳之さん評(「北海道新聞」2020.6.27)
《詩に触れることで誰かを想う…死を超えても生き続ける、本当のことだけを語る言葉から》

◎鷲田清一さん評(朝日新聞「折々のことば」2020.5.27)
《持つ人と持たない人に裂かれた社会。けれども、失ってはじめてそれがいかに希有(けう)のものだったかを知ることがある》

◎和合亮一さん評(「毎日新聞」2020.5.28)
《病の進行の不安にさいなまれながらも、こんなふうに創作の泉に出合っている姿がある。…読み耽りながら、心の中にせせらぎが生まれているような気がした》

暗やみの中で一人枕をぬらす夜は
息をひそめて
私をよぶ無数の声に耳をすまそう
……夜の闇にこだまする無言のさけび
あれはみんなお前の仲間達
暗やみを一人さまよう者達の声
沈黙に一人耐える者達の声
声も出さずに涙する者達の声
--本書より

誰でも、年齢を重ねれば危機と呼ぶべき時節に至る。私はそうした日々に彼女の詩に出会った。ブッシュ孝子の言葉と巡り会うことがなければ、今、こうして言葉を紡いでいるかどうかも分からない。書くことすら、どこかで諦めていたかもしれない。私は彼女の言葉に救われたのである。
--若松英輔

夜の闇にこだまする無言のさけび--。若くして病を患い、闘病中にドイツ人青年と結婚した女性が、命を終えるまでの五か月間にノートにつづった詩のことば。かつて河合隼雄氏、神谷美恵子氏が著作で紹介し、多くの読者が復刊を待望するブッシュ孝子の詩集を、未発表の作品も収録し刊行。若松英輔による解説を付す。

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