本の雑誌 443号(2020 5)

特集:薄い文庫を狙え!

本の雑誌

出版社よりお取り寄せ(通常3日~20日で出荷)
※20日以内での商品確保が難しい場合、キャンセルさせて頂きます

出版社
本の雑誌社
著者名
本の雑誌編集部
価格
734円(本体667円+税)
発行年月
2020年4月
判型
A5
ISBN
9784860115050

特集:薄い文庫を狙え!

かつて岩波文庫は★ひとつ二十銭であった。創刊当時は100ページが★ひとつで、幸田露伴の『五重塔』は★ひとつ、夏目漱石『こころ』は★ふたつだったという。さあ、あなたはどっちを選ぶ!? という話ではない。文庫がどんどん厚くなっている昨今、面白くて薄い文庫はないのか! というわけで本の雑誌5月号の特集は「薄い文庫を狙え!」。霜月蒼厳選の薄ミス・ベスト10から、牧眞司のおすすめうすいSF文庫、荻原魚雷の幅1センチ未満の幸福に鈴木雅代が誘う「5ミリ文庫コーナー」、束何ミリまで薄い文庫なら製本できるのかを聞く、加藤製本突然インタビューに高坂浩一の文庫棚デジタルノギス調査、そして読者のイチ押し薄い文庫まで、1センチ未満にこだわった緊急特集だ。感想文の本を探すのにうってつけなので、夏休みまでとっておこう!

新刊めったくたガイドは、小財満が悪夢の連鎖サスペンス『ザ・チェーン』を必読だ!と断言すれば、林さかなは『サンセット・パーク』の四人の若者と語ろうと提言。大森望が中国SFアンソロジー第二弾『月の光』で時間SF祭り!を開催すれば、千街晶之は未知の世界の楽しさが詰まった『歌舞伎座の怪紳士』で紙上観劇!? 大塚真祐子が李龍徳の剥き出しの文学で時代に対峙すれば、冬木糸一は世界人口が大減少する三十年後を考える。そして北上次郎はこんなに泣いたのは近年初!と告白。涙腺崩壊おじさんを109ページから最後まで泣きっぱなしにした『パラ・スター』とはいったいどんな小説か!? 54ページをさあ、開こう。ただし『パラ・スター』はくれぐれも電車の中では読まないように!

今月は断続的連載「マンションポエム東京論」が登場! 葛西と白金、平井は池袋、新宿、渋谷、品川と同格であるとする「同心円メソッド」とはなんぞや? 32ページに注目だ。さらに熱血連載「その出版社、凶暴につき」がジャンルを生み出した異能の編集者に迫れば、読物作家ガイドは、なんと泉鏡花の10冊を東雅夫が紹介! 反論も届いた黒い昼食会が広告つきマスクの配布を提言すれば、SF音痴高野秀行はヴォネガット『スローターハウス5』の魂を受け継ぐ後継者に、あっと驚く作品を指名。さあ、新型コロナウイルスで外出もままならない今こそ、休日は自宅で読書三昧。本の雑誌5月号でコロナに備えよう!

お気に入りカテゴリ

よく利用するジャンルを設定できます。

≫ 設定

カテゴリ

「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。

page top