果てなき便り

文春文庫

果てなき便り

取り寄せ不可

出版社
文藝春秋
著者名
津村節子
価格
792円(本体720円+税)
発行年月
2020年4月
判型
文庫
ISBN
9784167914837

作家・吉村昭から愛する女性=妻への手紙と、妻から夫への手紙の束は、100通以上にも及ぶ。

出会ったばかりの文芸部時代、互いの作品評から始まり、個人的な付き合いを深めていくなかでの恋文、作家として共に歩んだ長い苦節の時代、家族と遠く離れ孤独にさいなまれる取材の旅、そして妻への最後の手紙となった遺書――。

吉村昭没後10年を機に、プラスチックケースの引き出しいっぱいに入ったそれらの手紙を一つずつ検め、当時を振り返りながら綴ったエッセイ。

決心、不安、希望、情熱、望郷、愛、いたわりなど、吉村が心の底までさらけ出すのは、唯一妻への手紙のみだった。


夫婦作家の慈しみの軌跡。

解説・梯久美子

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