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「グリコ・森永事件」で多数の挑戦状・脅迫状を書いた「かい人21面相」は一人ではなく、二人いた。かい人21面相の挑戦状・脅迫状の文章を統計分析すると、こんなことが明らかになってくる。このような「書き手を特定できるような、文章の特徴(クセ)」が“文章の指紋”である。
シェイクスピアの作品や『聖書』、『源氏物語』など、書き手が疑わしい文章や真贋が疑われている文献は、洋の東西を問わず数多く存在する。
本書はこのような疑惑の文章に対して、“文章の指紋”をみつけるために行われてきた様々な方法を紹介し、また著者が携わった日本語を対象とする事例を解説する。
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