メディア学入門

メディア学大系

メディア学入門

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出版社
コロナ社
著者名
柿本正憲 , 大淵康成 , 進藤美希 , 三上浩司
価格
2,970円(本体2,700円+税)
発行年月
2020年4月
判型
A5
ISBN
9784339027969

【読者対象】
文系、理工系、芸術系のそれぞれの立場から教養としてのメディアを基礎から幅広く理解したい学部学生。メディア技術を含む情報通信技術やメディア活用に興味を持ち、将来それらの分野に関わる専門家を志す学生。

【書籍の特徴】
従来のメディア論が言論を中心に考える分野であるのに対し、本書が提唱するメディア学は情報を伝える媒体としてのメディアを包括的に捉える新しい学問分野です。ここ30~40年のディジタル技術の進歩と普及は、印刷技術が普及した16世紀以来と言えるメディアの変革をもたらしました。本書ではディジタル化によって非常に多彩な形式や仕組みを持つようになったメディアについて、コンテンツ制作、ディジタル技術、社会活用の観点から総合的に論じています。

【各章について】
1章ではメディア学を定義し、本書を読むための基礎となる重要な概念を説明します。2章はディジタル技術の基本概念のうち、メディアに密接に関わるデータ表現方法に焦点を絞って解説します。
3章から6章ではメディアを支える技術の諸分野を紹介します。まず、人間がメディアに接する耳と目にそれぞれ提示される音声と映像に注目し、それらのコンピュータによる処理技術全般を俯瞰します。つぎに人間と情報機器との接点全般の概念であるヒューマンインタフェースについて説明します。さらに情報伝達技術の中核であるネットワーク技術の仕組みや社会との関わりにも言及します。
7章から10章では、メディアに載せる情報のうち、作品と呼ぶことのできるクリエイティブコンテンツの各種技術技法および制作工程を概観します。CG、アニメ、実写動画などの映像コンテンツ、さらにはゲームに代表されるインタラクティブコンテンツの全体像を網羅し、加えてコンテンツにおける音声について述べます。
11章から14章では人間社会におけるメディアを論じています。まず、今後社会に浸透していく人工知能(AI)に代表される情報技術と人間との関わりを概説します。つぎに社会全体をより良くするためのメディアを通じた世界的な取り組みを紹介します。さらに、報道分野を概観してこれからのジャーナリズムの課題について触れ、最後にビジネスにおけるメディア活用について述べています。
15章はまとめとしてメディア学の流れを大局的に捉えます。メディアの歴史と未来を縦軸の流れとみなし、関連する学際領域を横軸とみなし、それらの紹介と考察を通じて読者が現代のメディア学の理解を深める羅針盤を示します。

【著者からのメッセージ】
高校の勉強を終えたばかりの学生のための入門書として最適な内容です。本書に載っている内容は、いずれもメディア学体系シリーズやその他の専門教科書で、あるいはインターネット上の断片的な情報や知識として述べられていることばかりです。しかし、一冊の本の中にこれだけの範囲のトピックを体系立てて整理し紹介している書籍は他にはありません。ぜひ長く使える参考書としても本棚に入れておいてください。

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