臨床医学の誕生

臨床医学の誕生

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出版社
みすず書房
著者名
ミシェル・フーコー , 神谷美恵子
価格
5,500円(本体5,000円+税)
発行年月
2020年4月
判型
B6
ISBN
9784622089018

「個人というものは、生命が最初にとる形でもなければ、その最も鋭い形でもない。個が認識の対象となるのは、長い間にわたる空間化の動きのあげくのことである。この動きにとっての決定的な道具は、或る種の言語の使用と、死についての困難な概念化であった。(…)アリストテレスの古い法則は、個についての科学的陳述を禁じていたが、言語の中に死がその概念の場を発見したとき、この禁止は解けたわけである。つまり、その時、空間はまなざしに対して、個の分化した形を開いたわけである。」

18世紀末に端を発する現代医学は、病を知覚する空間とそれを記述する言語、および身体の解剖から始まった。人間が自らの個体を知の対象とする臨床医学は、いかにして誕生したのか。人間科学の医学的基盤とは何か。18-19世紀の認識論的切断を問い、『言葉と物』の先駆をなす、初期フーコーの代表作。

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