言語の構造

言語の構造

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出版社
名古屋外国語大学出版会
著者名
川原功司
価格
6,930円(本体6,300円+税)
発行年月
2020年2月
判型
A5
ISBN
9784908523236

「言語とは何か」という究極の問いに挑む、気鋭の研究書が登場。



人間にとって言葉はあたりまえだが、では動物は言語を話せるのだろうか……。興味ぶかくユニークなこの問題を手掛かりに、言語学や認知生物学などの最新の成果を駆使し、言語とは何かについて考察。また、言語の構造に関する形式的アプローチの教科書でもあり、とくに統辞論のテキストとしても使用できる。言語/言葉について考えるための画期的な本。



言語学の分野では、これまで学際的な視野での研究者の数は、意外に少なかった。しかし言語学以外を専門とする研究者には、「言語とは何か」「言語学の成果で応用できるものは何か」を知りたいという人が、かなり多いと思われる。そんな異なった分野の研究者たちにも届く形で、本書は構想されている。



言語はヒトという種に固有の能力。それゆえ、仮説演繹法を基礎とする「経験科学」の手法が適用できると考えたのは、生成文法をはじめとする理論言語学だった。その基礎を概説しながら、以下の二つの視点を導入した。

◎言語学の研究者に……動物との比較という学際的視点を持てば、どのように言語が「見える」のか。

◎言語学以外の研究者に……言語学がどのような興味・関心にもとづいて研究されてきたのか。



前半は、言語の学際的アプローチについて、現時点で筆者が知る最新の研究成果を紹介する。後半は、言語の構造に関する形式的アプローチの教科書という形をとる。この分野での研究の道具になじんでもらうこと、とくに統辞論のテキストとしても使用できることを目ざした。

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