静岡県は、北に赤石山脈や富士山、沖合には相模湾、駿河湾、南海トラフなど、急峻な地形を成しているため、南海トラフの巨大地震・津波、富士山・東伊豆単成火山群の噴火、異常豪雨などの大規模自然災害への対策が急務となっている。特に、駿河湾と南海トラフはマグニチュード8クラスの海溝型地震の発生域であるため、巨大地震が発生すれば、国は甚大な被害をもたらす「あらゆる可能性を考慮した最大クラスの地震・津波」と想定。官民挙げての一層の防災対策の充実が求められている。本書では、静岡大学防災総合センターの教授陣を中心に各分野の専門家が、2011年3月に発生した東北地方太平洋沖地震と巨大津波の発生経緯や被害状況、県内の地震災害の歴史を検証。地形・地質学など幅広い科学的知見に基づいた防災について、分かりやすく解説する。自然災害に対する安全性とは何か、人々が暮らす地域そのものを見直す。
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