きらら

きらら

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出版社
ふらんす堂
著者名
大北祐規恵
価格
3,080円(本体2,800円+税)
発行年月
2020年3月
判型
A5変
ISBN
9784781412603

◆第一句集



家猫と夏の座敷にすれ違ふ



自在でのびやかな感性がみられ、俳句への親和が感じられます。

けっして俳句の枠を崩すことなく、きちんとめりはりをつけた句、これがいまの大北さんの句だろうと思われます。

(跋より・宇多喜代子)



◆自選十二句より

スカーフの馬の模様や巴里祭

ひとりごと一人遊びの外は雪

朝の雨胡瓜の花の黄が濡れる

この先は白き野となるすすきかな

朝霧の大き仏をかくしけり

家猫と夏の座敷にすれ違ふ

肩先にしだれ桜のふれにけり

一月や二上山に騒ぐ風

海鳴りをききつつ戻る寒さかな

枯蔓を引けば手元に海が来る

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