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混合技法によるタブローから銅版画まで、
高田美苗の軌跡を集約した
待望の作品集!
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ここに麗しい新たな少女が出現した。
憂いを帯びたこの思索的な少女の前では溜息が漏れる。
箱庭とは庭のミニアチュールだが、
箱庭の中のアリスは少しづつその存在感を高め、
等身大を超えて内面の夢幻世界を濃密に漂わせるのだ。
死を傍らに隠し持ちながら……。
――建石修志
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高田さんの作品群を見て行くと、
誰しもある事に気が付くはずである。
それは愛らしい少女と一緒に必ずと言って良い程、
少女画には似つかわしくない異物とも言えるモチーフが描かれているのである。
それは「詩とメルヘン」時代から変わらぬ指向性で、
詩には不似合いな鳥の足であったり昆虫のアップであったりと、
一寸グロテスクなイメージが同居して描かれる事が多いのである。
この作品集においても骸骨に寄り添う幼気な少女画のシリーズに
その特徴を見る事が出来る。
……
高田さんのこの庭には、あちらこちらに
冥界に繋がるウサギの穴が空けられているので、
くれぐれもご用心。
――北見 隆
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◎目次
ひとつめの箱……箱庭のアリス
ふたつめの箱……ひとり遊び
みっつめの箱……トンドの庭
よっつめの箱……色のない世界
いつつめの箱……書庫
BOOK DESIGN:北見隆
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