「学ぶ」行為は、人が生まれ環境に適応する過程であると同時に、より主体的に、特定の知識やスキルを獲得しようと取り組む行為でもある。そして、「教える」人が介在することで、学びが促進され、また逆に「教える」ことで「学ぶ」こともある。学ぶ・教える場は学校に限られず、家庭、地域コミュニティ、就業、日常的な他者との相互行為など、様々な場が想定される。本書では実験、フィールドワーク、ドキュメント分析、統計分析、比較研究、臨床的アプローチといった様々な人間科学の領域から「学ぶ・教える」に切り込むことで、人間の本性を理解するための多面的な見方とその魅力を提示する。
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