このピアノテキストは小学校・幼稚園教諭免許および保育士資格の取得を目指す学生の音楽的知識や技能を習得するための教材として作成しました。
幼稚園や保育園などでは、主に遊びの活動を通して、子どもたちは様々なことを吸収していきます。その活動の中には、もちろん、子どもたちと一緒に歌を歌ったり、音楽を用いた遊びを行ったり、音楽に合わせて体を動かしたりと、様々な音楽的活動も含まれています。この様な日々の活動を通して、保育者は子どもたちの生きる力の基礎となる心情,意欲,態度を育むと共に、音楽面では音楽的感性や表現力を伸長していく必要があります。
また、小学校の音楽の授業では、歌唱や器楽演奏、音楽づくり、鑑賞などの活動が主に行われています。それらの活動を通して、生活や社会の中の音楽と豊かに関わる資質や能力を育成することが求められています。
小学校教員や保育者として上記のような、子どもたちと豊かな音楽活動を行うためには、教員及び保育者自身がしっかりとした音楽的知識や技能を育むことが必要であると言えます。小学校教員や保育者養成校では、音楽的知識や技能を獲得するための科目の一つとしてピアノ学習の授業が必ずあります。ピアノは一つの楽器でありながら、様々な音楽表現を行うことができ、教育・保育現場では欠かせないものではないかと思っています。
本書の編纂は教員・保育者養成校に所属する複数の音楽教員により行いました。ピアノ曲に関しては、練習曲の抜粋やバロック期から近現代のピアノ小品を中心に難易度順に掲載しています。また、童謡などの子どもの歌は伴奏部を簡易にアレンジした楽曲を掲載しており、子どもの歌の曲集のサブテキストとしての機能も兼ね備えています。
その他、コードネームの学習やピアノ奏法、歌唱に関する簡単な説明なども掲載していますので、ご一読いただければと思います
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