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人類の空飛ぶ夢は20世紀の「航空熱」を引き起こし、やがて航空技術、航路、大衆ともに戦争へと駆り立てられることになる。航空黎明期から冷戦期までの軍民航空の世界史。
【目次】
序章 航空の二〇世紀 ~航空熱・世界戦争・冷戦~(高田馨里)
第1部 「航空熱」の時代
第1章 航空熱と世界記録更新 ~技術革新の時期・主体・方向性~(小野塚知二)
第2章 大正期の飛行熱(鈴木淳)
第3章 海軍航空機生産構想と実現の方法 ~航空機廠構想から呉海軍工廠広支廠航空機部の設立までを中心として~(千田武志)
第4章 航空機開発と大西洋横断飛行 ~ユンカースの挑戦と航空熱~(永岑三千輝)
第2部 世界大戦の時代
第5章 日独航空連絡の展開 一九一九~一九四五 ~民間の航空熱から軍事航空へ~(田嶋信雄)
第6章 戦前中期における軍と大学 ~東京帝国大学航空研究所と航空学科の事例~(水沢光)
第7章 太平洋戦争における日本航空戦力の配備・補給(西尾隆志)
第8章 ライセンス生産の失敗 ~三式戦闘機「飛燕」のエンジン・トラブルをめぐって~(西牟田祐二)
第3部 冷戦の時代
第9章 日本の翼の消滅から復活へ ~米ソ冷戦とアメリカの対日民間航空政策の再検討~(高田馨里)
第10章 冷戦期インドにおけるナショナル・エアパワーの形成(横井勝彦)
第11章 パキスタン民間航空とアメリカの対パキスタン援助、一九五〇~一九六一年(S・ワカー・H・ザイディ)
第12章 ジェット時代のフェミニズム ~エミリオ・プッチ、メアリー・ウェルズと一九六〇年代のブラニフ航空のスチュワーデス~(フィル・ティーマイヤー)
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