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4年かけた研究成果が有名雑誌にアクセプトされ、バラ色の未来ヘ歩みだす若手研究者クロエ。
同僚として祝福しつつ、少しの嫉妬心、なによりも自分の実験がうまくいかないことへの焦りが募るカレン。
ふとした偶然からクロエ論文の齟齬が明らかになり、トムのラボは騒然となる…。
研究の喜びと不正の本質に迫る、科学者としての生き方を描いた小説。
内情を知る、学術誌EMBO Journalのエグゼクティブエディター(編集長)まで務めた著者ならではの視点と巧みなストーリーで、「科学者として譲ってはいけない一線はどこか」を読者一人ひとりに問いかける。
【推薦コメント】
池谷裕二氏(東京大学大学院薬学系研究科)
不正、虚勢、焦燥、欺瞞、背徳 ――研究者の実態があまりにリアルに書かれていてハラハラしながら読み進めた。そして最後に本を閉じたとき、改めて「研究は美しい」と感じた。多くの人に研究の本当の現場を知ってもらいたい。
大須賀覚氏(アラバマ大学バーミンガム校)
圧倒的な生々しさ。研究不正の誘惑に堕ちる者、危機に追い込まれるボス、巻き込まれるラボメンバー。結果へのプレッシャーが増す現代の研究世界のリアルがここに。正しい対処とは!?
【かつて研究をしていた編集者たちのコメント】
一流誌での発表をめぐる研究のスリル、再現性をめぐるどんでん返し、研究室内外の人間関係…かつての研究生活を思い出しながら読み進め、あらためて「科学者はどう生きるべきか」を自らに問いかけました。(編集部H)
これほど感情移入できた小説は初めてかもしれない。研究経験があれば誰しも感じたことのある喜び、不安、焦り、超えてはいけない一線の存在、研究者たちのリアルな心理描写に心動かされました。結末も絶妙で、また研究がしたいと思わされる1冊でした。(編集部H)
我こそは間違えないと思って、それぞれどこか間違いを犯す登場人物たち。そして、研究不正の糾弾こそが主題と思わせておいて、18章1行目の衝撃。科学を愛するわたしたちの物語。(編集部T)
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