1~2日で出荷、新刊の場合、発売日以降のお届けになります
生活の主人公になる
答えが一つではない問いに向き合い、対話を重ね、行動する力を子どもたちが身に付けるために、教師は何をすべきなのか。衣食住、家族、保育、消費、環境など生活のあらゆる事象を探究する、現在進行形の家庭科。
2017・2018年に告示された学習指導要領に基づき,〈これからの家庭科教育〉について論じる、家庭科教師を目指す人必携の書。
【エピローグより抜粋】
何事もなく過ぎていく日々の中で意識することは少ないかもしれないけれど,改めて自分の生活を見直すきっかけとなるのが,家庭科の学習である。そして,「当たり前」の日常の中に意味を見いだす瞬間がいくつもあるだろう。「家庭科を教える」という立場に立つということは,子どもたちとともに,自分自身の家庭生活を振り返り,これからの家族関係や暮らしのあり方を考えることである。
(中略)
人間らしさがより求められるこれからの時代に,家庭科教育の特色である「答えが一つではない自分らしい生き方と暮らし方の追求」という側面は,大きな意味をもたらすように思う。
働き方改革が叫ばれ,ワーク・ライフ・バランスが指向されている。そもそも,自分自身を再生させる基本的な場は家庭であることは変わらない。家庭科教師は,生活という営みを多面的に考える〈知〉の媒介者となる存在だ。家庭生活を私的なものと捉えるのではなく,常に家庭生活と社会とのつながりを意識しながら,よりよい生活へのビジョンを持ち,子どもたちとともに常に学び続ける教師でありたい。
よく利用するジャンルを設定できます。
「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。