自由なき世界 下

自由なき世界

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出版社
慶應義塾大学出版会
著者名
ティモシー・スナイダー , 池田年穂
価格
2,750円(本体2,500円+税)
発行年月
2020年3月
判型
四六判
ISBN
9784766426663

▼格差がファシズムを呼び寄せる

ヨーロッパにおける相次ぐ右派政権の誕生、イギリスのEU離脱、アメリカのトランプ大統領誕生。西側を結束させてきた民主主義の価値観は、いまなぜ動揺し、世界は混乱しているのか。新たなファシズムの台頭に警鐘を鳴らす。





トランプはなぜ大統領になれたのか――。



2010年代、ロシアに起こった富者による支配を正当化する

権威主義体制は東から西へと広まった。

それを助けたのは、ロシアによるウクライナ侵攻と、

ヨーロッパやアメリカに対するサイバー戦争である。

ロシアは、世界中のあらゆる場所に、ナショナリストやオリガルヒ、

急進派の協力者を見出し、西側の制度や国家、価値観を解体したいというその欲望は、

西側自体のなかにも共鳴者を見出してゆく。

ポピュリズムの隆盛やイギリスのEU離脱(ブレグジット)、ドナルド・トランプ大統領誕生は

いずれもロシアが目標とするものだったが、それらが達成できたのは

西側社会や民主主義自体の脆弱さが露見したのだとも言える。



民主主義や法による支配を脅かす、新たなファシズムの台頭に警鐘を鳴らす『暴政』の姉妹篇。

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