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バイオイメージングは,現代の生命科学研究の基盤技術として,多くの研究者が活用する時代となっている。実際,生きた細胞ではたらく生体分子を観たい,顕微鏡でタンパク質の機能を長時間観察したい,高分解能の細胞内の構造体を解明したい,独自に開発した蛍光分子がイメージングに使えるか試したいなど,バイオイメージングに求める期待は分野や研究者の背景によって様々であろう。
本書は,これからバイオイメージングを行う初学者に,これだけは知っておいて欲しい基礎知識を,蛍光イメージング,発光イメージング,ラマンイメージングの3つに焦点を絞り概説している。いずれも顕微鏡をブラックボックスとして使うのではなく,顕微鏡の基礎知識を先ずは学習し,その上でイメージングの応用が実践できるように,原理的側面を中心として平易な解説を試みた。細胞や動物を用いてイメージングを実践すれば,顕微鏡のマニュアルやイメージングの専門書を紐解かなくてはならない状況が生まれるであろう。しかし基礎知識なくては,そうした専門書の内容を正確に理解することは難しい。バイオイメージングにこれから入門しようとする方が,イメージングのイロハを知るための初学書として,本書は最適なものとなっている。
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