働くひとのキャリア焦燥感

働く若者たちはなぜあせるのか?　なぜ転職したいと思うのか?
実証的研究からその心理的構造を明らかにし，対処法を提言する。

「…自らのキャリアを考えたときに，若年就業者ならば誰しも喚起し得る焦燥感に，彼ら自身が振り回されるのではなく，うまく付き合うことができれば，前向きにキャリアを構築できるのではないだろうか。このような思いから，本書において「キャリア焦燥感」という概念を生み出し，若年就業者が抱えるキャリア焦燥感について議論を展開していく。そして，本書を構成する研究全体を通じて，若年就業者のキャリアを支援するうえでの有用な示唆を得たいと考える。」（「はじめに」より）


■著者紹介
尾野裕美（おの ひろみ）
明星大学心理学部准教授。
日本製粉株式会社の人事，株式会社インテリジェンス（現：パーソルキャリア株式会社）のキャリアカウンセラー，株式会社リクルートマネジメントソリューションズの研究員を経て独立し，大学生のキャリア形成支援に従事。その
後，横浜商科大学商学部専任講師を経て2017 年4 月より現職。
筑波大学大学院人間総合科学研究科生涯発達科学専攻修了，博士（カウンセリング科学）。

主な著書
『産業・組織心理学（シリーズ 心理学と仕事 第11 巻）』北大路書房，2017（共著）
『働くひとの生涯発達心理学―M-GTA によるキャリア研究』晃洋書房，2017（共著）
『心理学に興味を持ったあなたへ―大学で学ぶ心理学　改訂版』学研プラス，2016 年（共著）
『スタンダード社会心理学（ライブラリスタンダード心理学 第8 巻）』サイエンス社，2012 年（共著）
『生涯発達の中のカウンセリング?―個と組織が成長するカウンセリング』サイエンス社，2012 年（共著）