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昭和五年生まれの西村氏はオリンピックイヤーの今年九十歳。
近年は小説作品にとどまらず、戦争についてのエッセー、様々なテレビ番組への出演等々多岐にわたる活動を展開している。
奇しくも著書第一作『四つの終止符』の刊行は東京オリンピックの年である。
伊豆、加賀温泉郷、吉備路、阿蘇
殺人犯を追いつめる十津川&亀井を待ち受ける
黒い罠!
後藤ゆみと名乗る女が伊豆・河津七滝のK旅館に宿泊した。
二か月前、同じ旅館に泊まっていた同姓同名の後藤ゆみが七滝のひとつ蛇滝で死んでいたのだ。
そして今度は、釜滝で男の射殺体が発見される!? その男が東京で起きた連続殺人事件の容疑者であることが判明し、十津川警部と亀井刑事が河津を訪れる。
やがて旧天城トンネルで第二の殺人事件が……。
後藤ゆみの正体は?
(「河津・天城連続殺人事件」)ほか、「北陸の海に消えた女」「L特急やくも殺人事件」「阿蘇で死んだ刑事」の傑作四篇を収録。
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