私人逮捕!

徳間文庫

私人逮捕!

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出版社
徳間書店
著者名
安達瑶
価格
792円(本体720円+税)
発行年月
2020年3月
判型
文庫
ISBN
9784198945411

現行犯なら一般人でも逮捕出来る。それを利用して、「現行犯の私的逮捕が趣味」の男の活躍を描く。プロの刑事には迷惑がられながら、趣味の逮捕に邁進する。本人は実に真剣なのだが、傍から見るとちょっと笑いを誘ってしまうような活躍になってしまうのだが…。

決めぜりふ、「また逮捕してしまった」

連作短編 70〓80ページ×4篇

舞台は東京東部のいわゆる下町。
主人公は、無駄な正義感に燃える初老の男。寡黙な整体師。離婚して妻子は他所に住んでいる。
ルールを無視する人間を憎む(映画「シリアルママ」のような)。
読者に違和感を与えるような、正論しか言わない「正論おじさん」のような存在。
治療院の受付嬢や患者から「悪いヤツ」を知ったりする。
患者たちが主人公の行動に巻き込まれて「私人逮捕」に協力せざるを得なくなったりする。

*序章
 主人公が悪党を追い詰めて、「私人逮捕」をする。
「お前を現行犯逮捕する!」
「なんでオマワリでもないオッサンが逮捕出来るんだよ!」
「馬鹿め!刑事訴訟法第213条を知らないのか!」
「知るわけないだろ!」
「刑事訴訟法第213条 現行犯人は、何人でも、逮捕状なくしてこれを逮捕することができる。いいか、ナンピトでも、だぞ。つまり私人逮捕は法律で認められてるんだ!」
 パトカーがやって来て、主人公は犯人を引き渡す。
 犯人の身柄を受けとった刑事はウンザリ顔で手錠をかける。
 主人公は「また逮捕してしまった……」とニヒルに現場を立ち去る……。

以下、どこかで見聞きしたようなという現実の事件の要素を取り入れて、主人公の活躍で日頃「小さな正義感」すら行使できない(多分)読者に留飲を下げていただく趣向。

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