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本書は定型表現とその拡張用法の網羅的な記述・分析を通して、言語と慣習の関係を認知・社会的な側面から考察したものである。日本語慣用表現や諺をはじめとした定型性の高い表現を多く収集し、コーパス言語学の手法を用いて分析している。また「形式的変化を容認しにくい」と言われていた定型表現が様々な形式的変化を伴って使用されている事例を示し、定型的言語から創造性が発揮されるダイナミズムを理論的にまとめ上げている。
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