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我が国の公共建物は約50万存在すると言われている。その多くが1960~1980年に建てられたもので、
一般的に建替え周期が60年とすると2020年現在、公共建物の老朽化が一斉に進み、2040年までに多数の建替えが必要となる。
一方、国や地方自治体の財政確保が非常に困難である状況から、国は「インフラ長寿命化基本計画」を策定した。「建物の長寿命化」
とは60年の建替え周期を80~100年に延ばすもので、著者による試算ではそれにより毎年約400億円の削減効果を期待できる。
そのための具体的な施策とは?
本書では長寿命化を実施した先進事例を挙げて、企画から大規模改修の設計・工事、工事後の利活用や投資効果分析をわかりやすく紹介する。
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