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わたしたちは知らずと、周りに「適応」し「競争」し、常に「上昇」することを求められていないでしょうか? 他人と比べて焦ったり落ち込んだり、人間関係のストレスも。孤独は寂しいけれど、人と居ると息が詰まって「どこかへ逃げ出したくなる」……。
誰しも、「これがわたしの望んだ生活? わたしらしい生き方?」と、こころに“渇き”や“疑問”を覚えることがあります。そんな日々に耐え続けると、心身が悲鳴を上げます。うつ状態になったり、からだが不調になったり……。
「溢れそうな思いをよくわかってくれる人に聴いてほしい」「気持を整理したい」といった思いも、多くの人が抱いているのではないでしょうか。そのような思いに応えた本書は、自分だけの“こころの井戸掘り”に親しんで頂くための、ささやかな試みです。
この本で紹介する《箱庭ものがたり》ワークでは、両腕で抱えられる程の木枠の「砂場」で、森や海や動物の“いのち”と交歓するなか、自然と“こころとからだ”が語りあいます。普段は胸に届かない「声」が受けとめられて、わたしだけのファンタジーが紡ぎだされます。
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