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大地はアイヌから奪われた。その大地とともに生きる精神を追い続けた生涯の軌跡。
北の大地に生を享け、和人から差別を受けつつ、豊かな自然の中で過ごした幼い日々。20歳で勉学を志し村を離れ、北海道を飛びだす。東京で思い悩む中、自らがアイヌ(人間)であると自覚、首都圏のウタリ(同胞)に呼びかけるが、受け入れられない。63歳でアイヌの精神性を表現する“古布絵(こふえ)”と出会い、78歳で東日本大震災に。――大地よ 重たかったか 痛かったか――。
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