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農山村の振興、いわゆる活性化は、古くて新しい問題である。雇用条件の良い都市部へ、農村から人口が流出し、農村の人口が減少する。この流れは、都市部と農村部との経済格差がある限り、止めることはできない。だからといって農村部の人口減少をそのままにしておくと、農山村の集落での生活が維持できなくなってしまう。その結果、農山村の集落が維持してきた野山が荒廃してしまう。自然に戻るから問題ないという考え方もある。確かに何百年もかけて自然に戻るなら問題ないかもしれない。しかし、十数年という短期間で農山村の過疎化が進行した場合、そこに居住する人の生活環境をどのように維持していくのか考えてなければならないなど問題は山積している。
このような農山村の生活環境を維持していく上で、その地域の自治体はさまざまな地域振興策を打ち出している。本書では、その地域振興策として活用されている「第三セクター」に焦点を絞り研究した結果をまとめたものである。なお、本書では、2002年までの「第三セクター」に対して研究を対象としている。それ以後の「第三セクター」については、第2部として出版を予定している。
また、20世紀末に日本にPFIという新しい公共サービスの提供方法が導入されてきた。20世紀末は「第三セクター」という行政の別働隊を利用する行政サービスの手法について限界があるため、PFIという行政サービスの手法を取り入れることにより、これまで「第三セクター」が果たしてきた役割を担えるのでないかと期待されていた時期でもある。そこで、本書では「第三セクター」を利用した行政サービスとPFIとの行政サービスとの相違などについても研究している。
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