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第一部では、三十五「北野通夜物語」を端緒として、従来混沌とした世界と考えられてきた『太平記』後半部分の構想を解き明かそうと試みている。さらにその考察を基に、『明徳記』の叙述と時代状況との関わりを論じる。第二部では、これまで典拠の存在に気づかれてこなかった記事や、一見すると事物の列挙に過ぎない記述など、『太平記』研究では看過されてきた要素に着目、諸本間の異同も視野に入れた分析によって、『太平記』が未曾有の動乱を描くに際して獲得していった独自の手法を浮き彫りにする。加えて、『太平記』諸本中特異な本文を持つ天正本の特質とその背景に迫る。
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