"ワーキングメモリ(WM)の提唱者の一人,バドリー教授自らが厳選した19篇の論文を収録。長期-短期記憶とWMの関係,WMにおける情報モダリティの扱い,WMと注意の働きとの関係など,今なお論争の最前線にある問題について,第一人者がどう検討・考察を進めてきたのかを辿り,その研究の全体像を窺い知ることができる。
【主な目次】
●第1部 何種類の記憶があるのだろうか?
第1章 単語系列の短期記憶:音響的,意味的,そして形態的類似性の影響(A.D. Baddeley, 1966)
第2章 短期記憶における音響的コーディングと意味的コーディングの同時存在(A. D. Baddeley & J. R. Ecob, 1970)
第3章 健忘症と短期記憶・長期記憶の区分(A. D. Baddeley & E. K. Warrington, 1970)
●第2部 複数成分モデル
第4章 ワーキングメモリ(A. D. Baddeley & G. Hitch, 1974)
第5章 新近性効果:顕在的検索を伴う潜在学習(A. D. Baddeley & G. Hitch, 1993)
第6章 ワーキングメモリの概念:その現状と予想される将来の展開に関する一考察(A. D. Baddeley, 1981)
●第3部 音韻ループ
第7章 単語の長さと短期記憶の構造(A. D. Baddeley, N. Thomson & M. Buchanan, 1975)
第8章 構音ループの探究(A. D. Baddeley, V. J. Lewis & G. Vallar, 1984)
第9章 長期学習に短期貯蔵庫が必要となるとき(A. D. Baddeley, C. Papagno & G. Vallar, 1988)
第10章 言語獲得装置としての音韻ループ(A. D. Baddely, S. E., Gathercole & C. Papagno,1998)
●第4部 視空間スケッチパッド
第11章 視覚的短期記憶の反応時間(W. A. Phillips & A. D. Baddeley, 1971)
第12章 空間的ワーキングメモリ(A. D. Baddeley & K. Lieberman, 1980)
第13章 視覚的短期記憶への干渉(R. H. Logie, G. M. Zucco & A. D. Baddeley, 1990)
●第5部 中央実行系
第14章 中央実行系:基本的な考え方といくつかの誤解(A. D. Baddeley, 1998)
第15章 中央実行系の探究(A. D. B
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