1~2日で出荷、新刊の場合、発売日以降のお届けになります
【書籍の特徴】
材料力学は,構造物が力を受けた際に,それを構成する部材の内部にどのような力や変形が生じるかという問題を取り扱う学問であり,構造工学への入門科目として位置づけられます。材料力学の教科書,すなわち構造工学への入門書として,本書ではできるだけ平易に力学の基礎を解説しました。また,内容は厳選に厳選を重ね,コンパクトな書籍に仕上げました。
自習書としても使っていただけるよう,配慮しました。式の導出や変形は,冗長にならない範囲で,省略を避けて丁寧に記述しています。話が込み入ったところには例題を配し,立ち止まって考える機会を設けてあります。また,各章末には演習問題を付け,巻末にその解答を示しました。
【各章について】
1章では,はりなどの単純な部材を対象に,力のつり合いと断面力の求め方について解説しています。2章では応力,ひずみの概念を紹介し,これ以降の部材の力学・変形解析への導入としました。3章以降,軸力,曲げ,せん断,ねじりの四つの作用を受ける部材の応力・変形挙動についてそれぞれ解説しています。4種の作用を受ける部材を同列に万遍なく解説している点は本書の特徴の一つです。7章では,一般的な応力・ひずみの取扱いについて述べています。その際,3次元での説明は煩雑となることから,解説は2次元で行い,3次元表現は紹介のみにとどめる工夫をしました。8章では,初学者にとっては難解であると思われます主応力・主ひずみの概念とその求め方について詳述しました。9章では,後続科目への橋渡しとなる発展的な話題について解説しています。なお,章の順番どおりに学習してもらうことを想定しています。
【著者からのメッセージ】
材料力学は,構造工学の基礎固めのために重要であると同時に,構造工学への第一印象を左右するという意味でも重要な位置づけにある科目です。構造工学に少しでもよい印象を持ってもらえるよう,できるだけ平易な材料力学の解説書を提供したい,本書はそのような思いから執筆,出版に至ったものです。
構造工学は非常に洗練された,美しい学問です。また,土木や建築,機械など,すべての構造物の成り立ちに直結する実践的な学問でもあります。本書が初学者の理解の助けとなり,奥深い構造工学の道へと入り込むきっかけになれば幸いです。
よく利用するジャンルを設定できます。
「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。