「最後にきちんとお別れをしましょう」
前世が前領主のお嬢様であるとカイドに知られたシャーリーは、自身が、そしてカイドが今度こそ前を向いて生きるための”別れ”を切り出した。かつての恋人の未来を祈りながら別の道を行く決心をするが、その夜に屋敷で使用人に毒が盛られる騒ぎが起こってしまう。それをカイドに仇をなすものの仕業だとシャーリーは考え、自身以外にも転生者がいるのではという推論にたどり着いた矢先、カイドも毒によって倒れてしまい――。
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