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闇の形而上学へ〓
孤高の哲学者アルフレッド・ノース・ホワイトヘッド。事物の有機的連関を重視し、恐るべき密度と宇宙的壮大さを併せ持つその思想は、長らく哲学界の傍流であった。しかし、現在、思弁的実在論、オブジェクト指向哲学など、21世紀の思想潮流のなかで再び注目されている。本書は、これまで事物の連続性が重視されてきたホワイトヘッド哲学に、存在の深き断絶の契機を見出し、ハーマン、メイヤスーとの比較をふまえ、その哲学の全体性と独自性を描き直してゆく。光も届かぬ存在の彼方、想像力の彼方、宇宙の彼方へと哲学を導く、闇の形而上学の誕生。
「ホワイトヘッドは、抱握をとおして過剰に関係しあう宇宙像を描きだした。だが、じつはその宇宙のうちに断絶の線が走っていて、抱握の手をすり抜ける彼方がうごめいているのではないのか。本書は、そうした断絶を探りあてていく試みだ。それは、巨大な宇宙的有機体が奏でるハーモニーのうちに、ある種のノイズを、あるいはノイズでさえない無音を聴きとる試みであると言える。」(序論より)
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