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乳幼児~思春期まで、その時どきで親子関係がぎくしゃくしたときに読む1冊
子どもの行動はコミュニケーション
子どもの行動に対する好奇心を取り戻そう!
『アドラー流子育てベーシックブック(原題:Redirecting Children’s Behavior)』 は、アメリカで30年以上もの間教えられてきた、アドラー心理学に基づく子育てのコースで、本書はそのテキストとして使われてきたものです。
原題にある“Redirect”は日本語では「方向を変える」という意味で、ITの用語では、カタカナの「リダイレクト」も使われます。例えばあるホームページのアドレスを入力したときに、別のサイトがでてきたりするときに「AからBにリダイレクト(転送)された」と言ったりします。
要するに「(そのものが)進んでいた方向を、意図する方向に変える」という意味になります。
この子育てのコースと本は、アドラー心理学に基づいています。タイトルを日本語に直訳すると、「子どもの行動を望ましい方向に変える方法」ということになるでしょうか。
「子どもの行動はすべて(子どもから発せられる)コミュニケーション」という考え方をベースに、子どもとの信頼関係を築くコミュニケーション方法や、子育てが終わってからもずっと続く良い親子関係を築いていく方法について解説している本です。
この本を読むことで、目の前で叫んでいたり、言うことを聞いてくれない子どもが、本当は何を伝えようとしているのか、興味が湧いてくるでしょう。あるいは、もしそのことに心からの好奇心が持てないほどに疲れているのだったら、何よりも優先してやったほうがいいことは何かも書いてあります。
“It takes a village to raise a child” - ヒラリー・クリントンの著書のタイトルにも使われたこの言葉は、子どもを育てるには村全体の協力が必要という意味です。村とはみなさんが所属するコミュニティのこと。そして、家族は一番小さな共同体の形です。お母さんがひとりで頑張るのではなく、パートナー、親兄弟、近所の人、知人友人の助けを借りながら子育てをすることで、この本に書かれているような、子どもの行動に対する好奇心を取り戻せるでしょう。
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