日中戦争、国共内戦から建国、大躍進運動、そして文化大革命へ。私を滅して国家に尽くし、その地位に驕ることなく毛沢東を支え、激動の二十世紀中国を駆け抜けた名宰相、周恩来。彼の姪である著者は、幼いころに親元を離れ、周恩来夫妻に実の娘のように育てられた。厳しくも温かい〈伯父さん〉としての日常と、党の方針と己の信念との間で揺れ動く総理としての苦悩を、もっとも身近で見つめてきた著者が記す。
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