惑星地球規模となった「地球社会(Planetary Society)」で生起しつつある複合的問題の意味を理解し比較する学はいかにして可能か。異なるタイプの他者との相互理解、社会的痛苦の縮減を可能とする開発・文化・政治・経済・社会をどのように構想するのか。いま私たちがどこにいるのか、社会はどの地点にあるのか、地球社会の問題へのアプローチはいかにして可能か。本書は、異なる学問の手法を錬磨してきた社会科学者が、社会と知の転換点に立っていることを認めつつ、それぞれの分野で蓄積してきた知を結び合わせ、再構成していくための「対話的なエラボレイション」である。
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