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【書籍の特徴】
本書は電気回路および電磁気を学んだ段階の学生向けに,次元,新SI,単位の正確な記載,統計,不確かさといった計測の基礎を教え,その上で演算増幅器を用いた信号処理とA/Dコンバータによる電圧,電流,抵抗,インピーダンス,電力,周波数測定を中心に説明することで,現代の計測の実情に合わせた内容としている点が特徴です。新SIの改定に関しては,単位の成り立ちや物理的な理解といった観点から旧SIの記述も残して,単位の歴史と概念を理解できるよう心がけました。また,新JIS記号や用語,マイコンを用いたディジタル計測,IoT計測への導入に向けても配慮をしました。
【各章について】
不確かさという表現はだいぶ認知されてきていますが,まだ従来の誤差という表現も社会で用いられておりこれらを2章において詳しく解説して,次元や単位表記に関しても間違いやすい点を詳しく記載をしています。また,電圧・電流・抵抗測定の後にセンサの種類と計測を入れる事で理解を深める工夫をしました。高度化するハードウェアに対して学生への教育と知識・記述の継承の在り方は大きな課題であり,高度な内容を簡略化して概念を把握させる事と現時点では消化不良であっても将来直面する技術内容を丁寧に説明して,その上で章末の課題を多くして授業内演習や宿題に活用して理解・計算力の向上を目指しました。米国の教科書を参考にできるだけ教科書による説明で自習できるように心がけ,理解度確認や計算反復練習を増やすことで学力向上と達成感を得させる形を目指しました。
【著者からのメッセージ】
雑音や演算増幅器に関して種類や実際の製品仕様,特性項目から説明して,現実の研究・製品開発などで起こる問題を提示しつつ初心者にもわかる説明を心がけました。計測の現場で出会う難解なノウハウ的な内容やΔΣ方式のA/Dコンバータなどの先進的な内容も説明をしています。計算力と論理性を伸ばしかつ実践にもつながる内容を教える事で将来第一線の企業,研究活動で活躍できる若人の素養を伸ばす事を期待しています。
★主要目次★
1. 計測の基礎とSI
2. 測定手法と統計処理
3. 雑音
4. 演算増幅器とフィルタ
5. A-D変換器,電圧測定
6. 電圧型センサとマイコン計測
7. 電流測定
8. 電流型センサを用いた光・放射線計測
9. 抵抗,インピーダンス測定
10. 抵抗・キャパシタンス型センサ
11. 電力測定
12. 周波数
13. オシロスコープ,記録計(ロガー)
14. コンピュータ計測とセンサ無線
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