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現代日本の「子どもの文学」をいろどってきた作家、そして作品たち〓〓。
【第一部 石井桃子論】では、『迷子の天使』、『ふしぎなたいこ』、翻訳『たのしい川べ』の三作品に着目した石井桃子論を展開するほか、書簡のやりとりを公開。
【第二部 石井桃子の周縁】では石井と同時代を生きた佐藤春夫、中勘助、野上弥生子、早船ちよ、瀬田貞二を紹介する。
【第三部 現代日本児童文学への窓】では、太田博也、西沢正太郎、安藤美紀夫、中野みち子、皿海達哉、日比茂樹、高橋秀雄、竹下文子、さくらももこなどの作家論を収載。
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この本は、現代日本児童文学へのわたくしの見方を示したものです。石井桃子への敬愛の念を込めているのはもちろんですが、北川千代や野上弥生子、それにあまり詳しくは述べられませんでしたが、佐藤春夫、中勘助、早船ちよなどについても敬愛の念は変わらず、存在します。(中略)
現代日本児童文学はこれからも、どんどん間口を広げて発展していくと思います。
本書を手に取っていただき、現代日本の「子どもの文学」について、こんな見方ができるんだとか、こんな作家がこんな作品を書いていたんだと開眼していただけたら、著者として大変うれしく思います。(「はじめに」より)
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