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「驚きました。こんなに知的で、くすっと笑える『なぞかけ』があったなんて。さすが博多は芸どころ。絶やさないよう頑張って、保坂さん!」(お笑い芸人・ねづっちさん)※オビより
収載した筆者、若久亭団地(雅号)さんの句。
鳥の法廷 とかけて
焼いてる最中のパン ととく
こころは
生地が膨張しとる(キジが傍聴しとる)
鳥肌 とかけて
人気歌舞伎役者のそろい踏み ととく
こころは
観劇に続々と来とる(感激にゾクゾクときとる)
大正から昭和初期にかけて楽しまれた「博多なぞなぞ」。戦局悪化とともに自然消滅したが、名人と言われた石田庄平さんのご子息とフクニチ新聞が協力し、昭和55年から『博多なぞ』欄を設け復活させた。著者は欄を担当した元新聞記者。現在も博多謎々の会会員として活動を続けている。
本書には、自身の15年の句および大正・昭和の名句紹介のほか、作句のコツ、文献等で検証したなぞなぞの歴史をたどる。
博多なぞなぞは、「なぞかけ」と呼ばれる三段なぞや「博多にわか」と違い、こころが複数(2カ所以上)かかり、二つの文意が離れているほど秀句とされる。難易度は高いが、博多部の粋や笑いや博多ことば、世相(風刺)を伝える貴重なご当地文芸。
「政治や社会などが袋小路にあって、笑いが少ない現代の日本社会。大笑いでなくとも、ニヤリとしていただけるだけでも、筆者の喜びとするところだ。」(筆者)
「2カ所以上かけて、しかも博多弁を盛り込む!? これは難しい!『ここまで追い込みますか!』ってびっくりしましたよ(笑)。ご当地文芸を継承すべく出版されることも素晴らしいですね。じっくり読んじゃいました。『博多なぞなぞ』面白い!」(お笑い芸人・ねづっちさん)※オビより
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