天邪鬼な皇子と唐の黒猫

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出版社
ポプラ社
著者名
渡辺仙州
価格
1,650円(本体1,500円+税)
発行年月
2020年1月
判型
四六判
ISBN
9784591164921

定省がしぶしぶ飼うことになったその猫は、
「四面楚歌」の夢を見るらしい。

ツンデレ皇子と中国から来た猫の
痛快平安ストーリー!


  *  *  *
天慶8年(884年)、唐の蘇州に人語を解する黒猫がいた。蘇州の猫の王で、目標は「一生ぐうたら生活をすること」。ある日、商人につかまって日本へはこばれ、光孝天皇の第七皇子・定省に飼われることになる。「猫なんて好きじゃない。父に言われたから仕方なく飼っているだけ」と口では言う定省と、なぜかたまに、自分が追い詰められている四面楚歌のシーンを夢に見る唐の黒猫の、奇妙な日々が始まる。

ぐうたらが目標の猫だが、渡航中に、海に放り出された自分を助けた水夫が死んだ。それで「だれか一人くらい助けてから天寿を全うしよう」と決める。やがて即位し、天皇になった定省に危機が訪れ……


<定省=宇多天皇は、日本最古の猫ブロガー!>
宇多天皇(867-931は、父光孝天皇が一度は臣籍降下させて一般人となったが、光孝天皇の死後、皇族に復帰させられて即位した歴史上の実在人物。宇多天皇の日記『寛平御記』には、父からもらいうけて飼った黒猫を絶賛する文章が延々とつづられているのですが、「先帝にもらったから仕方なく飼っているだけ」と言いわけしてあり、「ツンデレ天皇の猫日記」として有名です。本書は、唐から渡ってきた黒猫の視点で、宇多天皇と自分のことを描いています。猫視点のユニークさと、人間味のある登場人物たちの物語をお楽しみください。


<目次>
一 唐の黒猫
二 ネズミと鷹
三 黒猫の名
四 空き地の猫たち
五 キトラ
六 もうひとりの嫁
七 ハクタク
八 臣籍降下
九 元服式
十 崩御
十一 阿衡事件
十二 讃岐へ

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