丹田発声・呼吸法で医者要らず

現代人は呼吸が浅くなっていて、それが心身の障害を生む原因にもなっているといわれます。
ですから呼吸が大事なのはわかるけれど、普段はほとんど無意識に行なっている呼吸を変えることは簡単ではありません。
丹田呼吸や腹式呼吸にしたほうが心身にいいこともわかっているが、身につけることは簡単ではありません。
呼吸法のトレーニングを受けると、そのときは呼吸が深くなりますが、普段の呼吸は浅いまま。こんな方も多いでしょう。
本書がすすめている丹田発声・呼吸法は、大人でも子どもでも簡単に取り組むことができ、丹田呼吸が自然に身につきます。
呼吸が深くなり、呼吸回数も少なくなって心身に素晴らしい変化が起こります。
著者自身、丹田呼吸を身につけることで、４０代のころのメタボ体型から、現在（６８歳）は体脂肪７％ほどのアスリート体型になり、一日一食未満でもパワフルな筋力体型を維持しています。
声はプロの歌手がびっくりするほどの声量で、心身ともに実年齢よりはるかに若返り、疲れ知らずです。

丹田呼吸が身につけば、
・代謝エネルギーの消費が低減し、寿命が延びる
・ストレスを根本から解消する
・疲れにくくなる
・免疫力がアップする
・スリムな体型になる
といった素晴らしい変化が心身に起こってきます。
しかも、丹田発声により、
・艶のある若々しい声になる
・声量が増し、声の高低の幅が広がり、歌唱力が劇的に向上する
・スピーチ力、プレゼン力、コミュニケーション力が向上する
・朗読、アナウンス、詩吟、謡曲などが上達する
・武道やスポーツ競技で声がよく出るようになる
・発達障害、学習障害、パニック障害の改善に役立つ
といった効果も期待できます。

人生において大きな転換期を迎えるのが５２歳ころです。
それまでの生き方から、人生の後半に向けて生き方を変えるときです。
もっと早くてもいいのですが、本書はこのタイミングで丹田発声・呼吸法に取り組むことをすすめています。
本書の後半で紹介されている健康法も含めて実践すると、120歳でも若々しく健康、まさしく現役で過ごせる心身をつくることができるというのが本書の核心部分です。
本書では、プロの歌手として活躍するSatomiさんが実践指導している「丹田ボイストレーニング教室」の様子も紹介しています。
学校の教員だったSatomiさんは喉が弱く、授業でも声が出ないほどでしたが、プロの歌手となり、丹田発声で見事な歌声を披露しています。
その体験をベースにした丹田ボイストレーニングのメソッドは、歌の上達だけでなく心身の健康を高めるのにも役立っています。
「１日２回空腹を感じる」を習慣化するなど、本書の後半で紹介されている健康法と丹田発声・呼吸法を組み合わせることで、「120歳で現役」が絵空事ではないと確信することができるでしょう。